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Service 04

ジュート由来素材「ソナリ」ジュート由来の素材を、用途に合わせて。

ジュート(黄麻)由来のセルロースを用いた素材「ソナリ」について、日本の企業・自治体向けに調達支援・製品企画・共同実証のご相談をお受けしています。

About Sonali

ソナリとは

ジュート由来のセルロースを用いた素材です。バングラデシュで開発され、従来のポリ袋に代わる素材として国際的に注目されており、「ゴールデンバッグ」「ジュートポリマー」とも呼ばれます。

開発元が関わる研究では分解性が報告されていますが、分解の進み方は環境や使用条件によって異なります。導入にあたっては、用途に応じた性能や取り扱い条件を確認します。

Developer

開発者と開発の背景
ソナリの開発者、ムバラク・アハマド・カーン博士の写真
ムバラク・アハマド・カーン博士
写真:バングラデシュ政府 報道情報局(PID)/Wikimedia Commons

ソナリは、バングラデシュの科学者ムバラク・アハマド・カーン博士が開発した素材です。

博士はバングラデシュ原子力委員会の事務局長を務めたのち、2017年からバングラデシュ国営ジュート工場公社(BJMC)の科学顧問として開発を続けています。バングラデシュでは2002年にポリエチレン製の袋が禁止されており、その代わりになる素材として、国内で多く育てられているジュートのセルロースに着目しました。

2017年には国営のラティフ・バワニ・ジュート工場で試験生産が始まり、研究開発には国の気候変動トラスト基金から約1億タカが充てられています。

ムバラク・アハマド・カーン博士が繊維・ジュート担当の政府顧問にソナリの袋を手渡している写真
2024年8月、ムバラク・アハマド・カーン博士(左)が繊維・ジュート担当の政府顧問にソナリの袋を手渡した場面です。写真:バングラデシュ政府 報道情報局(PID)/Wikimedia Commons

About

生分解性プラスチックとは

生分解性プラスチックとは、微生物のはたらきで水と二酸化炭素に分解されるプラスチックの総称です。原料が植物由来かどうかを指す「バイオマスプラスチック」とは別の観点で、両者は混同されがちです。

分解する場所の条件も、素材によって違います。産業用のコンポスト設備(高温・高湿度)でなければ分解しないものと、自然の水・土壌のなかで分解が進むものがあります。用途を決めるときは、回収して処理するのか、現地に残るのかを先に決めると選びやすくなります。

種類ごとの違いと選び方は、コラム「バイオプラスチックの種類と選び方 — 生分解性とバイオマスの違い」で整理しています。

Sonali

ソナリの位置づけ

ジュート由来セルロースの素材

  • 原料はジュート(黄麻)由来のセルロースです
  • 開発元が関わる研究では、土壌中での分解性が報告されています
  • 分解の進み方は組成・厚み・環境によって異なり、製品ごとの確認が必要です
  • 保管できる期間や温度・湿度の条件は、製品の仕様に応じて確認します

当社が取り扱う製品の第三者機関による試験は、現時点では実施していません。開発元の研究情報と、当社製品について確認できた内容を分けてご案内します。

Process

ジュートから袋になるまで

ソナリの原料は、ジュート(黄麻)の繊維から取り出したセルロースです。

ジュートはセルロースを約70%含み、種をまいてから3〜4か月ほどで収穫できます。製造は次の流れで行われています。

  1. 原料のジュート繊維の写真01

    ジュートの繊維

    収穫したジュートの繊維を細かく砕きます。

  2. 繊維から取り出した白いセルロースの写真02

    セルロースを取り出す

    繊維からセルロースを取り出し、水に溶ける形に加工します。

  3. セルロースから成形したフィルムの写真03

    フィルムにする

    セルロースの溶液を薄く延ばし、フィルムに成形します。

  4. 製袋機でソナリの袋を作っている写真04

    袋に仕立てる

    フィルムに印刷し、製袋機で袋に仕立てます。

写真はバングラデシュの製造設備です。写真提供:ムバラク・アハマド・カーン博士

Observation

ムバラク・アハマド・カーン博士による土の中での観察

下の写真は、ソナリの袋を土に埋めたときの経過観察の記録です。

この記録は、当社が取り扱う製品が同じ期間で分解することを示すものではありません。
分解の進み方は組成・厚み・環境によって異なります。

土に埋めた日のソナリの袋の写真
埋めた日
埋めてから30日後の土の写真
30日後
埋めてから90日後の土の写真
90日後
埋めてから120日後の土の写真
120日後

写真提供:ムバラク・アハマド・カーン博士

Use

検討の進め方

用途から決める

  • 袋・包装、農業/水産資材、ノベルティ・環境教育などの用途を想定しています
  • 既存の設備で使えるかどうかは、製品の仕様と加工条件を確認します
  • サンプルの提供から始められます。実際にお使いの設備で確かめるのが確実です
  • 回収・処分の必要性と費用を確認し、導入から使用後の処理までの総コストで比較します

自治体・企業との共同実証についてもご相談いただけます。

Examples

ムバラク・アハマド・カーン博士による用途の開発例

袋のほかにも、包装や農業資材などへの使い方が試作されています。

写真はムバラク・アハマド・カーン博士の開発例で、当社がすべてを取り扱っているわけではありません。
お使いになりたい製品がある場合は、当社までお問い合わせください。

ロゴ入りの緑・オレンジ・黄色の手提げ袋の写真
手提げ袋
白い粉を入れた大きな袋の写真
粉などを入れる大袋
食用油を入れた包装の写真
食用油の包装
畑に敷いたマルチシートの写真
農業用のマルチシート
苗を植えた育苗ポットの写真
育苗ポット
黒いごみ袋の写真
ごみ袋

写真提供:ムバラク・アハマド・カーン博士

FAQ

よくあるご質問
生分解性プラスチックとは何ですか?
微生物のはたらきで水と二酸化炭素に分解されるプラスチックの総称です。原料が植物由来かどうかを指すバイオマスプラスチックとは別の観点であり、両方に当てはまる素材も、片方だけの素材もあります。
バイオマスプラスチックとの違いは何ですか?
見ている観点が違います。バイオマスプラスチックは「原料が植物由来か」、生分解性プラスチックは「使ったあとに分解されるか」を指します。植物由来でも分解しないもの、石油由来でも分解するものがあります。
ソナリはどのくらいで分解されますか?
分解の進み方は、製品の組成・厚み・使用環境によって異なります。当社取り扱い製品について一律の期間はご案内していません。用途と廃棄方法を伺い、確認が必要な条件を整理します。
産業用のコンポスト設備が必要ですか?
開発元が関わる研究には土壌中での分解を調べたものがありますが、当社取り扱い製品が特定の環境で分解することを保証するものではありません。必要な処理方法は製品と使用条件に応じて確認します。
第三者機関の試験結果や認証はありますか?
当社が取り扱う製品の第三者機関による試験は、現時点では実施していません。開発元の研究情報と、当社製品について確認できた内容を分けてご案内します。現時点で、このページでご案内できる当社取り扱い製品の認証情報はありません。認証が必要な用途では、対象製品と規格を確認したうえで検討します。
特性・比較・用途・進め方は、紹介ページで。

特性とスペック、素材ごとの由来と分解条件、用途例、サンプル提供からの進め方、FAQまで、この素材のすべてを1ページにまとめています。

価格・供給条件は用途と数量により異なります。サンプル提供からのスモールスタートに対応します。