ジュート由来素材「ソナリ」ジュート由来の素材を、用途に合わせて。
ジュート(黄麻)由来のセルロースを用いた素材「ソナリ」について、日本の企業・自治体向けに調達支援・製品企画・共同実証のご相談をお受けしています。
About Sonali
ソナリとはジュート由来のセルロースを用いた素材です。バングラデシュで開発され、従来のポリ袋に代わる素材として国際的に注目されており、「ゴールデンバッグ」「ジュートポリマー」とも呼ばれます。
開発元が関わる研究では分解性が報告されていますが、分解の進み方は環境や使用条件によって異なります。導入にあたっては、用途に応じた性能や取り扱い条件を確認します。
Developer
開発者と開発の背景
写真:バングラデシュ政府 報道情報局(PID)/Wikimedia Commons
ソナリは、バングラデシュの科学者ムバラク・アハマド・カーン博士が開発した素材です。
博士はバングラデシュ原子力委員会の事務局長を務めたのち、2017年からバングラデシュ国営ジュート工場公社(BJMC)の科学顧問として開発を続けています。バングラデシュでは2002年にポリエチレン製の袋が禁止されており、その代わりになる素材として、国内で多く育てられているジュートのセルロースに着目しました。
2017年には国営のラティフ・バワニ・ジュート工場で試験生産が始まり、研究開発には国の気候変動トラスト基金から約1億タカが充てられています。

About
生分解性プラスチックとは生分解性プラスチックとは、微生物のはたらきで水と二酸化炭素に分解されるプラスチックの総称です。原料が植物由来かどうかを指す「バイオマスプラスチック」とは別の観点で、両者は混同されがちです。
分解する場所の条件も、素材によって違います。産業用のコンポスト設備(高温・高湿度)でなければ分解しないものと、自然の水・土壌のなかで分解が進むものがあります。用途を決めるときは、回収して処理するのか、現地に残るのかを先に決めると選びやすくなります。
種類ごとの違いと選び方は、コラム「バイオプラスチックの種類と選び方 — 生分解性とバイオマスの違い」で整理しています。
Sonali
ソナリの位置づけジュート由来セルロースの素材
- 原料はジュート(黄麻)由来のセルロースです
- 開発元が関わる研究では、土壌中での分解性が報告されています
- 分解の進み方は組成・厚み・環境によって異なり、製品ごとの確認が必要です
- 保管できる期間や温度・湿度の条件は、製品の仕様に応じて確認します
当社が取り扱う製品の第三者機関による試験は、現時点では実施していません。開発元の研究情報と、当社製品について確認できた内容を分けてご案内します。
Process
ジュートから袋になるまでソナリの原料は、ジュート(黄麻)の繊維から取り出したセルロースです。
ジュートはセルロースを約70%含み、種をまいてから3〜4か月ほどで収穫できます。製造は次の流れで行われています。
01ジュートの繊維
収穫したジュートの繊維を細かく砕きます。
02セルロースを取り出す
繊維からセルロースを取り出し、水に溶ける形に加工します。
03フィルムにする
セルロースの溶液を薄く延ばし、フィルムに成形します。
04袋に仕立てる
フィルムに印刷し、製袋機で袋に仕立てます。
写真はバングラデシュの製造設備です。写真提供:ムバラク・アハマド・カーン博士
Observation
ムバラク・アハマド・カーン博士による土の中での観察下の写真は、ソナリの袋を土に埋めたときの経過観察の記録です。
この記録は、当社が取り扱う製品が同じ期間で分解することを示すものではありません。
分解の進み方は組成・厚み・環境によって異なります。




写真提供:ムバラク・アハマド・カーン博士
Use
検討の進め方用途から決める
- 袋・包装、農業/水産資材、ノベルティ・環境教育などの用途を想定しています
- 既存の設備で使えるかどうかは、製品の仕様と加工条件を確認します
- サンプルの提供から始められます。実際にお使いの設備で確かめるのが確実です
- 回収・処分の必要性と費用を確認し、導入から使用後の処理までの総コストで比較します
自治体・企業との共同実証についてもご相談いただけます。
Examples
ムバラク・アハマド・カーン博士による用途の開発例袋のほかにも、包装や農業資材などへの使い方が試作されています。
写真はムバラク・アハマド・カーン博士の開発例で、当社がすべてを取り扱っているわけではありません。
お使いになりたい製品がある場合は、当社までお問い合わせください。






写真提供:ムバラク・アハマド・カーン博士